県政報告

12月補正予算案について

(2020.12.1)

 皆さま、お元気ですか。

 本日は私のホームページにアクセス頂き、誠にありがとうございます。

 令和2年度12月議会が11月27日招集され、12月22日閉会となります。現在、県知事選を来年早々に控えておりますが、政局等の話は来年に譲るとして、本日は補正予算案やそれに係る重点事業についてご説明申し上げたいと思います。

 特に新型コロナウイルス感染症の影響が依然として続いていることから、

 ・感染症患者を受け入れる医療機関への更なる支援

 ・冬季の発熱患者の急増に備えた検査体制の確保

 ・所得が減少した世帯への生活福祉資金の積み増し

 ・厳しい経済状況にある中小企業への支援

 などに重点を置いた経費を計上しております。

 補正予算規模(一般会計)としては、1417億3000万円で、歳出内訳においては、医療提供体制の整備として約228億5000万円、生活支援に84億円、中小企業への支援として1104億8000万円であります。

 では、歳入内訳では、国庫支出金で404億9000万円、諸収入として中小企業振興資金貸付償還金と独立行政法人中小企業基盤整備機構交付金で1012億4000万円となります。

 また、主要な事項についてご説明申し上げれば、

 ① 入院患者を受け入れる医療機関に支給する協力金については、入院患者1人あたり50万円

 ② 加えて、患者受け入れのために確保した病床のうち、患者入れ替えなどに伴う空床分や休止病床分に係る費用について、補助単価の引き上げを行います。

 ①と②合わせて約187億5000万円の予算を計上します。

 そのほか、インフルエンザ診療・検査に係る費用として20億円、またインフルエンザに係る検査等の患者自己負担分を公費負担することで約21億円、そして感染症の影響により収入が減少した方を対象に貸付措置を図るため、その原資を84億円さらに積み立てます。

 あとは、中小企業への支援として多くの資金需要が見込まれるため、感染症対応特別資金の融資枠を2700億円拡大するとともに、これに係る利子補給額を4600億円から7300億円に増額します。そして、中小企業の経営基盤の安定を図るため、中小企業振興資金について、先程の特別資金の貸付枠の拡大等に伴い、融資枠を8400億円から1兆1400億円に引き上げます。

 中小企業関係でもうひとつ、千葉県中小企業再建支援事業があります。感染症の影響によって売上高が令和2年1月から令和2年12月までのいづれかの月の売上高が前年比50%以上減少したり、また令和2年6月から令和2年12月までの間の連続する3ヵ月の売上高が前年同期比30%以上減少した場合に、最大40万円を支給する予算として、92億4000万円が計上され、既定予算と合わせると344億4000万円となります。

 以上、主要な事業とそれに係る予算案についてご説明申し上げました。

 ただ今、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザとの同時流行が危惧されますが、どうか皆様、感染予防に十分ご留意され、お元気でお過ごし頂きますよう、念じております。

 残すところ、本年もあと僅かとなりました。来年こそは、皆様にとって良いお年でありますよう祈念申し上げ、本年最後の私の県政報告とさせて頂きます。ありがとうございました。

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