県政報告

2月定例会を迎えて

(2012.2.1)

 この1年の皆様のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げます。昨年4月の統一地方選で皆様のお力添えのもと、再び県政で汗をかかせていただくこととなりました。新しい年を迎えて、県民皆様のさらなる幸せと安全・安心な県土づくりを目指して、粉骨砕身努力してまいりますことを皆様にお誓い申し上げます。

 さて、昨年発災した東日本大震災は、千葉県も被災県であり、大きなダメージを受けました。5月臨時議会、6月定例議会で会派を超えて合わせて約826億円の補正予算を成立させ、続く9月、12月定例県議会でも合わせて約226億円の追加補正予算を成立させました。その大半は、復旧・復興対策に充て、現在予算執行されつつあります。被災者の方々が、一刻も早く元の生活に戻れるよう、県執行部と一体となって、我々議会も取り組んでおります。

 しかし、いまだ難問が3項目あり、政府並びに東京電力の迅速な対応を期待するものであります。

 1つは、放射能汚染された8千ベクレル以上の焼却灰の保管場所が定まらず、依然として放置され、周辺住民にとっては大きな不安になっております。政府、東京電力は、すでに限界に来ている焼却灰の保管場所を早く提示してもらいたい。

 2つは、液状化の問題です。液状化の被害を受けた住民等は、国の基準を満たしているところは、それなりの補償がありますが、基準を満たしていないが、今後住むにしては不安でならないという住宅に対しても補償を考えていかなければなりません。また、二重ローンを抱えなくてはなりませんし、近いうちに、いつなんどき、地震がないとは言えないわけですので、県を含めて至急、修繕等地盤改良の必要性に迫られております。

 3つ目は、観光業に従事する人たちに大きな影響を与えましたが、放射能汚染の風評被害に対する補償問題です。農林水産業や観光業に対しては、大分補償対象にはなってきましたが、しかしながら、特に観光業に関していえば、都市部のホテル関係等は補償対象になっておりません。これは農林水産業関係にもみられます。原発の事業者(東電)に対して、しっかりと対応していただくようお願いするものであります。

 スペースの関係で、大まか3項目のいまだ解決されていない課題について申し上げました。2月定例県議会は、2月17日から3月16日まで開催されますが、2月23日(木)午前10時からの自民党代表質問を、私、阿部紘一が担当させていただきます。

 その中で、復旧・復興関係の質問もさせていただきますので、千葉テレビ放送をご覧いただければ幸いです。また、インターネットで千葉県議会を検索していただければ、議会中継が生中継されております。結びに、あらためて皆様のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げ、私の県政報告とさせていただきます。

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