県政報告

民主党政権に一言

(2012.8.1)

 皆さま、こんにちは。厳しい暑さが続いていますが、皆さまにはお元気でお過ごしのことと存じます。私も元気で県政活動に取り組んでいます。

 さて、国の政治動向について、少々感じたことを述べさせていただきます。それは、国の根幹に係る重要な問題が、これまでの「決められない政治」への汚名返上から、リーダーシップをもって問題解決をしていくんだという、総理のはやる気持ちはよく分かるのですが、あまりにも国民不在いわれるように、国民への説明責任が果たされていないのが現実の姿です。国民主権、または国民の、国民による、国民のための政治が、民主主義の原点ではないでしょうか?

 消費税の増税問題も、税と社会保障の一体改革という観点で取り組んでいるのだと思いますが、8%、10%という税率のみが先行し、具体的(とりわけ年金、介護、医療の状況)にどういうメリットが生じてくるのか? また世代や所得ごとに与える影響は? この一体改革によって、若い人たちの将来の不安感は取り除けるのか? 10%の後は何%の増税を考えているのか? さらに永続的、恒久的な財源をもって安定した社会保障の体系が構築できるのか? こうした疑問がまったく見えてこないのが今の状況です。

 もう一つ例を挙げれば、オスプレイの問題があります。これもアメリカが日本に有無を言わせず、日本国内の基地へオスプレイを配備しようとする一方的かつ高圧的な態度から生じた問題です。日米安全保障条約に基づいて行われていることはよく分かりますが、あれだけ事故を起こしている前例があれば、日本国民が反対するのは当たり前の話であります。日本へ搬送される前に、過去において墜落した事故原因の究明に加え、今後とも安全性が担保できるのかの説明が国民になされてしかるべきであり、それもないまま、一方的に搬送されてきたのは国民不在の政府の怠慢であります。しかも、沖縄普天間の基地の移設問題も解決されていない状況であり、やることなすことが逆さまであります。

 このように、民主党政府のやることなすことは、チグハグであり、もう一度民主主義の原点に返って、政治の好ましい在り方を考えていただきたいと思います。

 また、参議院の特別委員会をTVで見ましたが、税と社会保障の一体改革において、民主党執行部の大臣席の隣りや背後に自民党のベテラン議員が座り、時々答弁されているのをみると、はなはだ不自然であり、日本の政党政治の危機を感じます。何のための政党政治なのか、お互いにケンケンガクガク、国民の前で堂々と議論を戦わせ、政策を提示し、そしてその政党が示すベターな政策を選んでもらうのが、本来の健全な政党政治の在り方ではないでしょうか。

 いろいろ申し上げましたが、これらは私の個人的な意見であります。自民党も開かれた責任ある国民政党として、頑張っていただきたい。私ども自民党千葉県議会は、頑張っておりますことを申し上げ、ご挨拶とします。

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