県政報告

オミクロン対策で思うこと

(2022.2.1)

 皆さまには、お元気でお過しのことと拝察申し上げます。オミクロンという新株の発生が猛威をふるう中、当然ながら「まん延防止等重点措置」の適用が、次から次へと全国へなされました。

 また、岸田首相の1月24日の会見によれば、検査キットが手に入りづらくなっているとの声を聞いており、オミクロンの特性を踏まえた対策を3点挙げています。

 第1は、重症者や中等症等リスクの高い方々に重点を置き、入院体制をしっかり構築するとのこと。

 第2は、保健所がパンクしないようにITも活用して経過観察をしながら、万一病状が悪化した場合には、すぐに地域医療が対応しますとのこと。そして、飲み薬を各地の医療機関に、薬局、医薬品卸を含めて約15万人分を届けているとのこと。

 第3に、社会経済活動をできる限り止めないためにも、軽症者が多いオミクロンですが、リスクの高い場面での人数制限、人流抑制に国民の皆さまのご理解とご協力をお願いしますとの

ことです。十分私どもは理解をいたしました。

 しかし、私としては、政府、県行政に申し上げたいのは、新型コロナウイルスの感染の有無を調べる「抗原検査キット」が不足しているようで、全く手に入らない実態があるということです。もう1つは、3回目のワクチン接種が全く遅れており、どうしようもない状況だと思います。

 1月27日に県健康福祉部疾病対策課から我々議員に送付されてきた資料を見ると、現在の感染者数(1月26日時点)は、16,523人、入院中は612人、ホテル療養は376人、自宅療養は12,301人、入院・ホテル調整中が3009人となっています。

心配しますのは、自宅療養者数の多さと調整中の方々です。重症化リスクが低いとの理由からだと思いますが、大丈夫なのか心配であり、しっかりとしたフォローアップ体制が整っているのか確認したいと思います。

 東京都等は、自宅療養者は自分で健康観察することになるとのことでしたが、県も十分な調査や検討なくして「東京都の右にならえ」では、困る訳であります。しっかりと慎重に対処して頂きたいと考えます。

 最後に、もう一つ懸念していますのは、発熱が生じてPCR検査を受けても、その結果が出るまで3日もかかると聞いています。この間の人との接触において、その発熱患者がもし陽性であった場合、感染拡大につながりかねないのであります。

 このへんをどう国、県等は考えているのか?国民の方々に納得して頂ける説明責任が求められるのではないでしょうか?

 以上、コロナに対する国、県の取り組みについて、私の思うところを述べさせて頂きました。

 どうぞ、皆さまお身体をご自愛下さいませ。お元気で、また私のホームページでお目にかからせて頂きます。ありがとうございました。

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