県政報告

8月の平和祈念に思う

(2015.9.1)

 今年の夏は格別暑い日が続きました。

 皆さまにはお元気でお過ごしのことと存じます。本日は私のホームページにアクセスいただき、ありがとうございました。

 9月議会は、予定として9月25日から10月22日までで行われます。ただ今は、議長職からも解放され、地域の祭礼や盆踊り大会、そして議案研究等で汗をかいております。

 8月といえば、毎年訪れる各地域での平和祈念の集会です。70年前の8月6日は広島に、9日は長崎への原爆投下があり、8月15日、日本は終戦を迎えました。我々は今、平和な中で生きている喜びを感謝し、世界の恒久平和と核兵器廃絶を誓うものであります。

 今日、戦後生まれの人が人口の8割以上を占めていると聞きますが、ただこのことだけは、しっかりと心に銘記しておかなければなりません。それは、今日の日本の平和と繁栄は、まさに先の大戦で尊い命を犠牲にされた人々の上に築かれているということです。

 今、国会で安保関連法案の審議が行われ、先日は安倍首相の「戦後70年談話」が発表されました。ただ一人として戦争を好むものはおりません。すべての人々は、これからも平和を願っています。平和という共通の願いの中で、日本のあるべき安全保障の在り方が問われています。

 ましてや、中国の軍備増強と海洋進出は、日本にとって深刻な問題であり、また、北朝鮮は日本を射程に収める弾道ミサイルを数百発保有しています。そのほか、イスラム国などの脅威も拡散しています。このように日本を取り巻く安全保障の環境は、数年前とは比べものにならないくらい厳しい状況になっています。

 日本の安全を確保していくためには、十分な国民的議論を深め、コンセンサスを得て安保関連法案を成立させる必要があります。それによって抑止力を高め、米国や欧州諸国、東南アジア、豪州との連携・協力が大切であります。その要は、日米同盟の深化が前提となります。

 暑い夏と、8月という平和祈念の月が過ぎ、日ごろ思っている平和や安全保障について、私の考えを述べさせていただきました。どうぞ、皆さまにはお体をご自愛いただき、1日1日をお元気でお過ごしくださいませ。

 ありがとうございました。

阿部 紘一 

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