県政報告

千葉県の今後の政策課題について思う

(2013.6.1)

 皆さま本日は、私のホームページにアクセスいただき、誠にありがとうございます。これから梅雨の時期に入りますが、どうぞ、体調を崩されず、お体をご自愛くださいませ。

 さて、6月定例県議会は6月5日開会、7月2日閉会予定です。提出予定案件としては、予算案13件、条例案19件、その他2件の計34件、報告案件は15件です。

 また、6月補正予算案の基本的な考え方は、平成25年度当初予算が3月に知事選挙を控えていたことから、人件費や社会保障費などを中心とした骨格予算でした。このため、今回の6月補正予算は肉付け予算として、政策的な判断を要する経費や新規事業、基盤整備事業のうち新規着手分などを中心に編成されました。補正額は1066億9600万円であり、補正後の予算額は1兆5834億5400万円で、対24年度当初予算比マイナス1%であります。

 ところで、この4年間の森田県政では重要な政策課題が山積していますが、その中でも県経済を活性化させていくためには、3つの点について早急に目途をつける必要があると私は思います。

 1点目は、なんといっても来年3月で期限が切れるアクアラインの普通乗用車の通行料金800円の維持であります。なんとしても、その恒久的財源手当てを国に確立していただくよう、知事はもとより私ども議会としても力を入れていかなければと思います。800円の社会実験化によって、アクアラインの経済波及効果は首都圏で358億円に上っており、千葉県ではその70%、金額にして240億円くらいのメリットが生じています。東京都は残りの15%、神奈川県は13%、埼玉県は2%であります。東京都並びに隣接県に対しても応分の負担をお願いしていく必要があります。

 2点目は、圏央道の東金〜木更津間が先般、開通しました。千葉県側にとって今後、至急解決しなければならない課題として、東金以北の横芝、大栄間の18.5キロの整備が挙げられます。この件についても国に積極的な対応を要望していかなければなりません。

 3点目は、成田国際空港の地元合意をみた総発着枠の年間30万回の実現であります。それによって成田空港周辺の地域振興を進めることであります。

 これらの諸課題が解決されていきますと、圏央道の整備〜成田国際空港〜東京湾アクアライン〜羽田空港と物流等も活性化してくるでしょうし、閉ざされた房総半島から千葉県全体が開かれた房総半島へと転換し、それこそ千葉県の全国に誇れるポテンシャルが花開くことになると思います。

 そして大切なことは、これらのハード整備にいかにその付加価値としてのソフトをマッチングさせていくかということであり、県民の方々のお知恵をお借りすることになります。

 お互いに協力してすばらしい元気のある千葉県づくりをしてまいりましょう。

 以上をもちまして、私の県政報告に代えさせていただきます。

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