県政報告

6月定例県議会〜代表質問を終えて〜

(2011.8.1)

 皆様には、お元気でお過ごしのことと拝察申し上げます。

 6月定例県議会は、6月15日招集され、7月8日閉会しました。先輩、同僚議員のご理解のもと、党政務調査会長のお役目をお預かりし、今議会では自民党を代表して、県政の基本事項である財政問題をはじめ、東日本大震災の復旧・復興対策を中心に、県政全般にわたって森田知事並びに執行部の考えをただしました。詳細については、千葉県議会のホームページから6月定例会の「県議会中継(録画)」をご覧いただければと思います。

 特に、大気や海水の放射能汚染の問題については、国、県、市町村を挙げて慎重な取り組みがなされなければなりません。県民の方々が、安心かつ安全に毎日の暮らしが送れるよう、私も一生懸命努力してまいりますことを、皆様にお誓い申し上げます。

 さて、国民の願いは、原発事故の早期収束、そして被災地の復旧・復興であります。何にもまして重要なことは、スピード感をもって対処することであります。しかし、現内閣は、やることなすこと閣内不一致であり、菅総理のでまかせ発言によって、一向に復旧・復興の進展がみられないのが実情であります。菅総理は、これまでも「原発周辺には10年、20年住めない」とか「東日本は原発によりつぶれる」などと放言したり、原発事故の初期段階では、米国の救援を断ったこと、IAEAには通報したSPEEDIの予測を国内では公表しなかったり、また、1ヵ月経って原発事故の評価レベルを「5」から「7」へ引き上げたこと、さらには原発事故を口実に日本の国家の礎であるエネルギー政策の将来ビジョンもないまま、いきなり浜岡原発停止の発言をし、海江田大臣との発言の食い違いを露呈するなど、国民の政治に対する不信感を募らせ、国民を犠牲にしてでも延命を図りたいとの菅総理の態度であります。

 本来なら、理想や政策を実現するために権力を握り、目的実現のために努力するはずなのですが、菅総理は自らの政権延命のために行動している状況であります。このまま菅内閣、民主党政権が続けば、明らかに世界からも信用がなくなり、日本丸は沈没してしまうといっても過言ではありません。衆議院選挙でのマニフェスト(公約)も、これまた破綻状態であり、国民に対する詐欺的行為であります。

 いろいろ申し上げてきましたが、日本の国難とも言われるこの時期において、復旧・復興対策と原発事故の早期収束を、スピード感をもって対処していかなければと、何度も申し上げたいと思います。本来なら、衆議院の解散・総選挙を私は求めていくところでありますが、政治空白は今の時点では許されるべきではないことから、民主党政権において責任を持って、総理大臣として新しい指導者を選ぶべきだと、いたしかたなく思います。

 わが自民党も、国民の代弁者として感性豊かに国民の政策ニーズをしっかり受け止め、もうしばらくの間、健全野党として切磋琢磨し、国民の更なるご支持をいただけるように努力していかなければと思います。大分自民党も変わりました。党所属の国会議員も地方議員も野党という厳しい状況の中で、真の民主主義、それは国民主権の政治、政党のあり方を探求しながら、開かれた国民政党として一丸となって頑張っておりますことを申し添えます。

 結びに、ますます厳しい暑さが到来いたしますが、皆様にはお元気でお過ごし下さいませ。

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