県政報告

千葉県の行政改革・財政健全化計画について

(2013.9.1)

  朝晩涼しくなり、秋の訪れを感じる今日この頃です。皆さまには、いかがお過ごしですか。

 私は、自民党千葉県議会議員会長をおおせつかり、間もなく2ヵ月が経過いたします。そして、9月26日開会予定の定例会に向けて準備をしているところです。我々自民党議員は、同じ釜の飯を食べて、政治信条、政治理念で共有している部分は大であります。そういうことから、和を大切にし、お互いに協力し「県民の皆さまの更なる幸せ」実現を求めて、県政をリードしていかなければならないと思います。

 さて、森田県政も2期目に入りました。これからの4年間に公約を含めてやらなければならない重要な政策課題、そして何よりもわが千葉県をどういう方向へ導いていかれるのか、そのビジョンが9月定例会で具体的に示されます。

 我々は、議会や常任委員会の場で県民の皆さまの意向や考え方がしっかりと反映されているのか、また財源は確保されているのか問いただしてまいりたいと思います。

 ついては、執行部から提案される平成25〜28年度の千葉県の行政改革計画、財政健全化計画のあらましについて、本日、簡略して申し上げさせていただきます。

 まず、これからの財政状況の見通しですが、高齢化の進展などによる社会保障費の増や、これまでの臨時財政対策債の発行による公債費の増、さらには大量退職時代の中、退職者数の増などにより、今後も義務的経費全体は、増加する傾向です。特に、高齢化率は、平成15年度の15.5%から、平成24年度の21.7%、そして平成27年度には26.2%と上昇する見込みです。
また、定年退職者数は、平成17年度の709人から、平成24年度の1,683人と増加しており、今後も退職手当の負担が高止まり状態となります。

 一方、歳入の状況ですが、県税収入は長引く景気低迷の影響から伸び悩み状況が続いており、県が自由に使える一般財源の厳しさが見込まれます。そこで、大切なことは、歳入に見合った歳出制限、すなわち徹底した行政改革と財政健全化が求められます。その羅針盤が、25年度から始まる冒頭の計画です。

 具体的には、行政改革計画では

  1. 公正・透明な行財政運営の確立…主にコンプライアンスの徹底
  2. 組織・人材改革…主に職員数、総人件費の抑制
  3. 仕事改革…主に事務事業の見直し
  4. 資産改革…主に資産の処分促進、有効活用

 また、財政健全化計画では、下記のように3つの基本目標を掲げております。

  1. 建設地方債等の実質的な県債残高の抑制
  2. 健全化判断比率に留意した財政運営
  3. 財政調整基金のさらなる造成

です。

 市民、県民の皆さまに少しでも県議会の動向を知っていただきたく、これから始まる重要な施策、事業の裏づけとなる4ヵ年の県の方針等について述べさせていただきました。

 我々は、県民、市民皆さまあっての議員であり、皆さまと県政を結ぶパイプ役であります。これからもご意見やご要望をお寄せいただき、我々とともに考え、ともに行動しながら、素晴らしいふるさと千葉づくりに邁進して参ろうではありませんか。

 それでは、お体をご自愛いただき、来月(10月1日)またお目にかかりたいと思います。

 ありがとうございました。

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