県議会レポート

6月定例会を迎えて

(2010.6.1)

 市民、県民の皆様にはご健勝にてお過ごしのことと存じます。

 6月定例県議会は、5月28日に開会し6月22日閉会となります。開会に当たり、森田知事より15億5,200万円の補正予算案が上程されました。この内訳(内容)の主な柱は、現在の厳しい景気動向を踏まえて実施される経済や雇用対策、また災害拠点病院の耐震化、県立高校の改修などです。

 そして、民事再生の申し立てをしたかずさアカデミアパークに対して、県が損失補償をしている金融機関の債権を買い取るという提案もあります。結局のところ、県民の貴重な税金がここにも注がれるということで、極めて遺憾であります。株式会社でありながらも、長年にわたって経営者は県のOBであり、県の補助金等も投入されており、マネージメントにおいて甚だ反省点もあるかと思います。今後は、民間企業にやっていただき、シャープな経営感覚と優れた経営手腕、新しい時代のニーズを生かしていただき、この会社が再生できることを願っております。

 さて、この6月定例会は、わが会派の質問者枠に若干余裕がありましたので、6月10日午後1時より質問の機会をいただき、最後の質問者として頑張ってまいります。

 もう一つ重要な案件があります。前回の定例会でもたびたび指摘させていただいている県職員による不適正経理問題で、私は、議会側にも責任の一端があるという主張をしてまいりました。県民の負託を受け、県民の方々に代わって議会で議席をお預かりしていることから、日ごろ、二元代表制の一翼を担う議会は、また、それを構成している議員は、執行部をチェックし、監視していくことは議員(議会)に与えられた大きな責務であります。

 結果として、それを見過ごしたということは、我々の怠慢でもあり、当然、我々議会側にも責任の一端があることを認めなければなりません。先般開かれた各会派の代表者会議で、わが会派の田久保幹事長、鈴木議員会長より議員の減給を含めて、何らかの責任を取るべきということを他の会派へ申し入れ致しました。今定例会において、できることなら、この案件が全会一致でまとまることを願うところであります。

 以上申し上げまして、6月定例会を迎えてのごあいさつとさせていただきます。

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