県政報告

6月議会も間もなく閉会へ

(2020.7.1)

 皆さまには、お元気でお過ごしのことと拝察申し上げます。6月議会も間もなく閉会(7月3日)となります。各会派の代表質問や議員の一般質問においては、新型コロナウイルス感染症対策に質疑が集中いたしました。それを含めて令和2年度6月補正予算案等、概要についてご報告申し上げます。

 まず、6月補正予算案の編成については、病床確保のための支援など、医療提供体制の整備や学校、幼稚園、社会福祉施設等における感染拡大の防止、そして学校再開後の教育環境の整備、商工業や農林水産業の再建支援などに係る経費181億3800万円が計上されました。

 また、令和元年度の一般会計決算見込みは、現時点で70億円程度の黒字を確保できる見込みとのこと。そして、今年度の財政状況は、新型コロナウイルス感染症拡大によって、県税収入の大幅な減少も見込まれるなど、大変厳しい状況が予想されるとのことです。

 また、本県の感染患者は6月15日現在で923人となっており、社会経済活動が活発化されることにより、ワクチンや特効薬がないことから、再び感染拡大が懸念されます。このため、3つの密をさける、マスクと手洗いを徹底する、新しい生活様式を実践することを県民、事業所の皆様にお願いするわけでございます。

 また、6月補正予算において、今後の感染拡大に備え、仮に毎日40人感染者が発生しても、患者を受け入れられる病床の数として500床を見込んでいます。そして、患者を受け入れる病院においては、人員・体制の確保などに負担が大きくなっていることから、患者一人当たり50万円の協力金の支給や医療資機材等の整備補助などを行ってまいります。

 また、入院中の方などのうち、無症状または症状が軽快し、基礎疾患がないなどの方を対象に現在、県内6カ所のホテルで736室を確保しています。

  また、県立病院においては、PCR検査の補助等を実施したところです。そしてこの1月下旬から衛生研究所のほか、県の7つの保健所など、千葉市、船橋市、柏市で順次開始するとともに、衛生研究所の検査機器を増やすなど、体制の拡充を図っています。さらに今後、抗原検査についても適切な検査が行えるよう、体制を整備してまいります。

 また、経済対策では、千葉県中小企業再建支援金の活用状況は、5月7日から郵送による申請を、11日からは電子申請を受け付けており、6月14日現在、約3万7千件、約8億4千万円が完了いたしました。

 また、新型コロナウイルス感染症対応特別資金の活用は、これまでにすでに7670件、約1646億円を超える状況になっています。

 また、観光面では、4月の観光入り込みは、観光施設で前年比89・3%減、宿泊施設で95・5%減となっています。

 このように、あらゆる面において厳しい数字がみられますが、国の第2次補正予算の内容も踏まえながら、感染防止対策や社会経済活動の回復にしっかりと私ども議会も、執行部と連携、協力しながら、県民の方々の命や健康、暮らしを守るために努力してまいりますことをお誓い申し上げます。

 どうぞ、皆様、お身体ご自愛下さいませ。

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