県政報告

コロナ対策と2月県議会

(2021.2.1)

 新型コロナウイルス感染者数が、我が県においても高止まりで推移している中、一刻も早い安全なワクチンの接種が望まれるものであります。創薬において、外国に頼よることなく、なぜ自国でそれができないのか残念でなりません。日本には、他国に比べても引けを取らない優秀な科学者、ノーベル賞学者、研究者がおられるのですから、不思議でなりません。

 最近の報道を見ると、諸外国のワクチン配分が優先され、日本へのワクチン供給が予定より遅れるような報道もみられます。「コロナ危機」を乗り越えるには、ワクチンへの依存は避けて通れません。感染者数をこれ以上増やしてはなりませんし、犠牲者を出してはならないのであります。

 そのためにも、医療、行政、我々県民として与えられた役目を果たしていかなければと思っております。1例を挙げれば、感染対策の基本として、我々県民は「手洗いの励行」「マスクの着用」「三密を避ける」ことであり、飲食店等へ営業時間の短縮を要請するのであれば、行政(国や地方公共団体)は、十分な休業補償や時短に対する営業(売上)補償をしなければならないと思います。

 さて、1月29日に招集されました2月定例県議会についてご報告申し上げます。皆さま方からの貴重な汗の結晶といわれる税金が、適正に使われているのかどうか、県の予算概要についてご説明申し上げます。

 まず、2月補正予算として、新型コロナ関係で21億4400万円、国の補正予算に係るものとして373億4600万円が追加され、この2つ以外の事業費に係るものとして400億8700万円が減額となります。

 次に令和3年度当初予算については、3月に知事選が控えていることから「骨格予算」として編成されました。当初予算案には、人件費、社会保障費、公債費等の義務的経費、そして継続事業や工程上、年度当初から着手する必要のある事業費等は計上されました。

 さらに、新型コロナ対策については、医療提供体制の整備等に万全を期するため、必要な費用が見込まれ、併せて国の第3次補正予算を積極的に活用し、特に道路、橋梁、河川整備等の防災・減災対策を進めてまいるとの執行部からの提案がございました。

 そして、新しい知事が就任するに及んで、知事のカラー、政治姿勢にもなりますが、それは「肉付け予算」として、6月補正予算で1000億円前後対応されるようです。そこには、政策的な判断を要する経費や新規事業等が見込まれることになると思います。予算規模は1兆9898億1700万円で、対前年度比9・4%増であり、コロナ対応経費で3312億1600万円が計上されます。

 紙面の都合で終わりますが、また3月1日の県政報告で2月議会における必要かつ重要な議案等についてご報告させて頂きたいと思います。

 どうぞ皆様、コロナや季節性インフルエンザ等にお気をつけ頂き、1日1日をお元気でお過ごし頂きますことを祈念し、私の県政報告とさせて頂きます。ありがとうございました。

県議会レポート