県政報告

児童虐待防止緊急対策を実施へ

(2019.6.1)

 皆さまお元気ですか。

 このたび、新天皇陛下がご即位され、令和の新時代が幕を開けました。

 この令和の時代において初めての6月議会が5日から開催されます。この議会開催前の5月15日に改選後初の臨時議会が開催され、94名の議員の中で最年長ということで慣例にならい私が臨時議長を務めさせていただきました。

 議長には、阿井伸也氏6期を、副議長には今井勝氏4期を選任し、いずれも慣例に従い任期は1年であります。

 さて、6月5日から始まる議会に上程される補正予算案の骨子について述べさせていただきます。

 平成31年1月に発生した千葉県野田市の女児虐待死亡事件を踏まえて、県では「このような事件を二度と起こしてはならない」「子どもの生命を守ることを最優先する」という強い決意のもと、5月8日に今後の再発防止に向けた「児童虐待防止緊急対策」を取りまとめました。

 そして、この対策に掲げた取り組みのうち、

  • 1.児童相談所の体制強化
  • 2.虐待の未然防止、早期対応のための関係機関との連携強化
  • 3.虐待に対する通告義務や相談機関の周知などをより一層図るための広報、啓発の強化

などについて可及的速やかに取り組む必要があるため、6月補正予算が編成されました。

 その予算規模は一般会計で1億8800万円、債務負担行為で3億円となります。

 その補正予算の内容は、

  • (1)児童相談所の体制強化で3232万円
  • (2)児童虐待防止法律アドバイザー事業で388万円
  • (3)施設整備(児童相談所)で6139万円になります。

 また、学校等の関係機関との連携強化で5300万円、スクールソーシャルワーカーの増員で930万円、教職員の対応力向上で470万円、そして広報・啓発の強化で2000万円になります。

 このように、今回の6月補正額は二度と野田市でのような事件があってはならないということから「児童虐待防止緊急対策」として、充実、強化が図られました。

 子供たちは私どもの宝であり、千葉県や日本の将来を担う大切な若者であります。これからも、私どもは子供たちに温かい愛情を注ぎながら、安全・安心な社会で育っていけるような環境づくりをしっかりと作り上げてまいりたいと思っております。

 それではこれをもちまして、私の県政報告とさせていただきます。

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