県議会レポート

年頭所感

(2011.1.1)

 謹んで新年のご祝詞を申し上げます。

 旧年中は、県民・市民の皆さまの阿部紘一に対しましての温かいご指導、ご支援のもと、お陰さまでしっかりと県政活動に取り組むことができました。皆さまに衷心から厚く感謝申し上げます。

 さて、昨年来、政治と金の問題、政治資金規正法違反に当たる虚偽報告等、政治家に対する不信はもとより、政治の無責任さが一段と今日の閉塞感を招いている現状であります。政治も政治家も、国民誰しもが良いと思って期待したと思いますが、そのメッキがはがれ、こんなはずではなかったと、これが今日の日本の現状だとすれば、この先は奈落の底へ転げ落ちるしかありません。

 以下、もう少し述べさせていただきます。 一昨年の衆議院選挙のマニフェストは、一体なんだったのでしょうか。耳障りの良い素晴らしい、かつ誰もが飛びつくマニフェスト。すなわち国民との公約、約束事が並べられました。これらの公約は、16兆数千億円の予算配分の見直しや事業仕分け、あるいは埋蔵金からの財源確保によって十分達成(実現)可能ということでした。

 結局、財源のバラマキによって子供手当てや高校授業料の無償化など、十分とは言えないまでも、一部は達成できたものもあります。しかし、それは次世代への借金として、若い人たちへ重くのしかかってくる問題でもあります。多くが財源手当てができないために、マニフェスト違反という事態へ追い込まれました。それに関しての国民への説明責任がないというのも不可思議な話であります。

 また、外交に目を向ければ、沖縄普天間の基地移設問題にかんがみ、鳩山前政権において、県外もしくは国外への可能性に触れ、結局はまとまらず、日米同盟の信頼関係にまでひびが入り、ぎくしゃくした関係になってしまいました。これを機に、中国やロシアの行動が日本の主権を脅かす諸問題へと広がってまいりました。

 北朝鮮を含めた厳しい北東アジア情勢のもと、こんなことが決してあってはなりませんが、相手のあることでありますので、万が一有事になった場合には、菅民主党内閣で、日本国並びにわが国の主権、また国民の命と財産をしっかり守ることができるのでしょうか? 現状では、NO!と言わざるを得ません。そのように考えるのは、日本国民の8割方ではないでしょうか。一刻も早く厚い信頼に基づいた日米同盟を再構築することが望まれます。

 また、国内問題に目を向ければ、長引く景気低迷の中、一向に明るさが見えず、雇用や失業者対策、景気対策、年金、医療等社会保障の問題、そのための財源手当てとしての消費税論議も必要でしょうし、これという具体的な対策が手つかずの状況であります。

にも拘わらず、民主党内における小沢氏を巡る権力闘争や権力争いは、まったく考えられません。それによって、国民不在の政治が行われ、党内争いを党の支持率アップのために行っているとすれば、はなはだ姑息な手段と言わざるをえません。国民の生命と生活を預かる菅政権は、期待はずれと言わざるを得ません。

 是非とも、一刻も早く国民の国民よる国民のための政治に戻してもらいたいと思います。我々、地方議会は、県民の更なる幸せ実現に向け、頑張ってまいります。そのリーダーシップを、ちば自民党県議会がとらせていただければと存じます。

 この一年が、県民・市民の皆様にとって素晴らしい年でありますようご祈念申し上げ、私、阿部紘一の年頭所感といたします。

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