県政報告

政治への信頼の回復に向けて

(2012.7.1)

 県民の皆さまには、お元気でお過ごしのことと存じます。

 さて、社会保障と税の一体改革関連法案は、6月26日の衆議院本会議で与党と自民・公明両党などの賛成多数で可決され、参議院に送付されました。そして、7月上旬に参議院で審議入りし、順調に審議が進めば7月下旬にも成立の見通しであります。

 その結果、消費税率は2014年4月に8%、15年10月に10%にそれぞれ引き上げられることになります。野田首相が政治生命をかける重要法案で、政権を支える立場の民主党から57人もの議員が反対票を投じ、16人が欠席・棄権したことは、民主党の分裂状態を現し、政権の体(てい)をなしていないことを証明しているものと思います。このような政権党のあり様で、本当に責任ある政治ができるのでしょうか?

 現在は、直面している国の安全保障やエネルギー問題、TPP等の国の基本に係る重要課題(政策)など、国民の不安はいっぱいであります。私ども自民党は、社会保障制度改革を推進するため、さらには決められない今の政治に決別し、あくまでも国民視点に立って、民自公の3党合意を堅持し、賛成票を投じたのであります。引き続き参議院でも同一行動を取るにあたって、民主党執行部は我々に対しても、造反議員への厳しい処分を示すことが求められるのであります。それが他党への協力の呼びかけと3党合意に対する3党間の信義であると、私は考えます。

 水と油とも言えるほど、雲泥の開きある民主党内における政策の違いや、今や怨念からくる権力闘争の醜さを見るにつけ、問題解決の道は、もはやないと思われます。2党を巻き込んで、これからも政治の空白があってはならないと思います。

 それでは、国民の政治に対する不信感がますます高まるばかりであります。そのためにも、今後、消費税法案等の成立をみて、近々、解散・総選挙を行なうことが、今のわけの分からない政治からの脱却と、国民の政治への信頼の回復につながるものであります。

 結びに、私ども地方議員は、県民の皆さまのさらなる幸せ実現に向けて、今、与えられた責務を全うしてまいります。「子ども達に自慢のできるふるさとづくり」「千葉県に住んでよかった」といわれる安全、安心な千葉県づくりに汗を流してまいりますことをお誓い申し上げます。

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